【まさに救世主】ミレーナがもたらす過多月経の効果的な治療法

生理の期間は、私たち女性にとって避けて通れない日々ですが、時には激しい生理痛や過剰な出血に悩まされることもあります。そのたびに、普段の生活が制限されるような気がしました。仕事や日常生活が困難に感じられることもしばしば。そんな時出会ったのが「ミレーナ」でした。

過多月経とは

生理中の出血量が正常範囲よりも多い状態を過多月経といいます。具体的には、1回の月経期間が通常よりも長く、または非常に多くの生理血が排出されることを意味します。過多月経は、仕事や家事、育児など日常生活のさまざまな場面に影響を及ぼすことが知られています。

ミレーナとは

ミレーナの基本情報

ミレーナはもともと子宮内に挿入される避妊具でしたが、ミレーナを装着することによって無月経または月経量の減少が起こるため、月経困難症や過多月経の改善といった効果があると分かり、平成26年11月より「月経困難症」の治療薬として保険適用となりました。

どのように機能するか

ミレーナは「レボノルゲストレル」という女性ホルモンを5年間持続的に放出する薬剤徐放システムで、子宮内に装着して使用します。約3.2センチメートルのT字型のプラスチック製デバイスです。このT字の先端には、ホルモン（レボノルゲストレル）が含まれています。

ミレーナは子宮内に挿入され、子宮内膜にレボノルゲストレルというプロゲステロン系のホルモンを放出します。このホルモンの放出により、子宮内膜が薄くなり、生理の際の出血量が減少します。生理痛や多量の月経量が軽減され、生活の質が向上することが期待できます。

ミレーナのメリット

1. 長期間にわたる効果
   • ミレーナは一度挿入すれば、通常は5年間効果が持続します。これにより、継続的に避妊や月経困難症の症状の軽減が期待できます。
2. 子宮内膜の薄化
   • ミレーナは子宮内膜を薄くする効果があり、生理の際の出血量を減少させます。これにより、生理痛や過剰な出血が抑制されます。
3. 避妊効果
   • ミレーナは避妊具としても効果的です。子宮内の状態を避妊に適した状態に保ち、受精卵の着床を防ぎます。
4. 内服薬の不要
   • ミレーナは体内に挿入されるため、日常的な内服薬の必要がありません。

ミレーナのデメリット

2. 初期の不正規な出血
   • ミレーナを挿入した直後に、一時的に不正規な出血が起こる場合があります。
3. 副作用
   • 一部の人には副作用が現れることがあります。これには生理痛の変化、月経の不規則性、軽い頭痛、腹痛などが含まれます。
4. 費用
   • ミレーナは医療機関での手続きや医師の診察が必要であり、初期費用や保険の適用状況によっては費用がかかる場合があります。
5. 適応症の制限
   • ミレーナは特定の状態や健康状態に応じて適用されるため、すべての女性に適するわけではありません。
6. 子宮内に異物が存在する感覚
   • ミレーナが子宮内に存在することを感じる場合があります。
7. 使用中は妊娠することができない
   • 避妊具としても使用させるミレーナ。妊娠を考えてる方は使用できません。またミレーナの薬の成分が微量ながら母乳中に移行することが報告されているため、授乳中は推奨されていません。

ミレーナの挿入と注意点

1. ミレーナ挿入前に事前に子宮の状況確認のための検査があります。（病院によって検査内容はことなるようです）
2. 挿入は生理中に行います。（生理が開始日を月経1日目として、4～7日以内に挿入します。）
3. 装着の1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後、それ以降は状況に応じ1年に1回以上の検診が指示されます。1年以上装着する場合は、何も異常がなくても1年に1回は必ず検診を受けるようにしてください。

また、定期健診用にダイアリーが渡されます。そこに出血量や痛みの度合いを記録し、次回健診時に持参して医師に提出します。

注意点として、挿入後に一時的な不正規な出血や軽い生理痛が起こる場合がありますが、通常は数週間以内に改善されます。また、ミレーナは5年間有効であり、この期間を過ぎると交換が必要です。必ず装着後5年を超えないうちに医師に、除去・交換の相談をしてください。

実際にミレーナを装着してみての感想

挿入後の症状については、医師から事前に説明があったので、覚悟していましたが、私の場合は腹痛が一番ひどかったです。重い生理痛の1～2日の様な痛みで、処方された痛み止めを飲んでもあまり効きませんでした。それでも3日間ほどで痛みは落ち着きました。

不正出血は2週間ほど続きましたが、量はそれほど多くなく生理終わりかけぐらいの出血量だったので、おりものシートで対応できました。

実際に生理がきてみて

ミレーナを装着して初めての生理は、出血量としては予想していたよりも多く「あれ？いつもとあまり変わらない」と少し不安を感じました。月経日数も以前と同様7日ほどでした。しかし、生理痛に関しては、かなり軽くなりました。以前は鎮痛剤を服用しないと耐えられませんでしたが、もちろん腹痛はあるものの、薬を使用することなく生理期間を終えました。

その後は2回目、3回目と毎月の生理の度に出血量が減っていき、ミレーナ装着後半年を超えるころには、生理初日から「軽い日用のナプキン一枚」で十分足りるほどの出血量になりました。それに伴い、生理痛も軽減していきました。

生理日数もどんどん短くなっていき、3～4日で終わるようになりました。

まとめ

ミレーナは、月経困難症の治療に効果的な医療機器です。子宮内に挿入された後、ホルモンの放出によって子宮内膜が薄くなり、生理の際の出血量が減少します。私自身もミレーナを使用し、その効果に大変満足しています。

最大の利点は、長期間にわたる効果と手軽さです。通常は5年間効果が持続し、月経困難症の症状を軽減します。また服用薬ではないため、薬を飲み忘れる心配もありません。

ミレーナは有力な治療法だと感じています。これは生理痛や過多月経に悩む多くの女性にとって、革命的な解決策となるかもしれません。

注意事項:医師の指示に従ってください。本記事は情報提供のみを目的としています。
個人の体験や状況は異なる場合がありますので、詳しくは医師にご相談下さい。